大草ゼミでは、7月1日に『動機のデザイン』出版記念イベント「動機のデザインの由(ゆえ)」を開催しました。
当日の様子は『動機のデザイン』公式サイトに掲載中です。このサイトでは、ゼミ生が第3章を読んで制作したグラレコを中心にご紹介します。
由井先生が「動機のデザイン」と名付けられている、現場を担う人々への働きかけは、価値のデザイン・カタチのデザインと並行して、一体となった形で行われます。
現場の人々から動機を引き出し、当事者自身が意志を持つようになることによって、取り組みに大きな推進力を与えるデザイン行為です。
実際には、現場の当事者一人一人の中に眠っている「動機のたね」を見つけ、それらの発芽を促すことで当事者が「自分を使って」行動しやすくするためのサポートをおこなっていきます。
今回、学生の私たちがグラレコを制作した第3章:5ステップで進める動機のデザイン ー実践のポイントでは、由井先生は「動機のデザイン」を5つのステップに区切って詳しく紹介されていました。
実際に取り組む中でこれらのステップの順番通りにいかない場合もありますが、ここでのポイントはメンバーが新たな発見をしながら、実感と納得を持って進んでいくことです。それぞれのプロジェクトにふさわしい手順で、ステップを踏んでいくことになります。
それぞれのステップについてのグラレコは下記ページでご覧ください。
ゼミ生の全員でイベントを作るという経験は、私にとってとても貴重なものとなりました。由井先生の「動機のデザイン」は私たち全員が共感し、自身の体験と照らし合わせながら考えを深め合えるものだったので、グラレコを実際に書いて発表をすることにとても価値があったのではないかと思います。私はカメラマンという役割で関わらせていただきましたが、当日の会場の雰囲気や一人一人の表情はとても生き生きしていて、学生が作るからこそ生まれる場の空気かんやイベントコンテンツだったと感じています。
(土佐悠夏:撮影/サイト制作)
イベント直前まで修正を入れていたので、実際にMiroが動いている様子をみると不思議な感覚でした。そして、リアルタイムで反応をいただきながらの会場では皆さんの熱を感じました。なにより参加した方がイベント終了後にいい顔をされていたのが印象に残っています。貴重な経験をありがとうございました。
(谷口 光:miroのグラフィック制作/グラレコ1)
初めて大規模なイベント運営をしましたが、たくさんの人に動機のデザインの必要性が伝わってよかったと思います。来てよかったという感想をいただくこともでき、運営に携われて光栄です。グラフィックレコーディングが好評で、美大生のスキルがしっかりと活かされたコンテンツだったと思います。
(本川友唯:司会/グラレコ2)
クリエイティビティに精通していない人たちが、デザインすることに対して高いハードルを感じていると思う時が私にも何度かありました。デザインはデザイナーがするもの、という線引きを払拭できる力がこの本にはあります。これから社会で働く私たちが「動機のデザイン」を実践し、デザインのあり方を変えていきたいです。
(武市菜乃子:プレトーク/ポスター制作/グラレコ3)
私も依頼を受けたデザイン制作において繰り返すヒアリングで、迷惑じゃないかな…さっさと形のデザインに取り掛かる方が良いのかな…といった不安が拭いきれませんでした。でもこの講演会を通して、過去の自分を肯定できるようになりました。由井先生とこの本は、私の背中を押してくれるお守りのような存在です!
(武田早紀:大学の地図制作/グラレコ4)
以前デザインやイベントに関わったことがない方々とプロジェクトを進めた時に、どう巻き込んだらいいのか分からずに困っていたので、その時にこの本に出会っていればもっと楽しくなっただろうな〜!と感じました。講演会を聞いていて、さらに実際の動き方が明確にイメージ出来たような気がします!大学を卒業して社会人になった時にたくさん実践したいと思いました!
(村田真美:機材音響/グラレコ5)
お手伝いのような形で携わりましたが、ハイブリッドイベントならではの音響や機材のトラブルには経験が必要だなと感じました。多くのイベントがハイブリッド型だと思いますが、その裏側を少しは感じ取れた気がします。担当したTwitterの運用は「いいね」がもらえると色んな方と繋がれている気がして、楽しかったです!
(姉川理子:プレトーク/SNS運用/zoom背景制作)