成安造形大学 大草ゼミ

出版記念イベント@成安造形大学 2022.7.1-5

ステップ❺ 結果を点検し、次へつなげる

ステップ1〜4まで進んでいき、ついに商品が完成しました!しかしお客さんの反応はどうなのか、初めに立てた仮説は結果うまく行ったのか何もしなければわかりません。

そこで行うのが点検です!

このステップは

  • 結果をじっくりと味わう
  • 感想や反応などをメモに保存して、メンバー内で共有する
  • するとこの工程を一周したことでさまざまなことが見えてくる

という内容になっています。

実践① 気付きをメモして知識を得る

主体者ではないと気付けないことをしっかりとメモすることで、経験知となり、次に繋げることができます。

実践② 反省だけじゃなくてワクワクした手応えを感じることが大事

自分で実際に注文から使用まで体験してみることで、自分たちが設定した狙いが効果的だったのか自ら感じて気づくことができます。

もしうまく行っていなくても、過去のMTG途中ででたアイデアを思い返し、次に活かすことができないか考えることもできます。

私はこの部分を読んで失敗を身をもって知ることも大切な経験であると気づきました。

実践③ たとえ完成しなくても「次」へ繋げるために点検を行う

先程は商品が完成した場合のことを言っていましたが、いろんな問題が起きて完成しないプロジェクトも多々あるそうです。

その時に「失敗したからいいや」ではなく、「なぜ失敗したのか」を振り返ることで〇〇したから〇〇になってしまったという因果関係がくっきり見えて、その経験が次に繋げられます。

途中で終わってしまったからといって投げ出さずに点検をすることが大切というこということですね

実践④ 内外のつながりをゆるく残すことで「味方」を作る

プロジェクトを通して関わりを持った人と、終わった後に関係が切れてしまうのはもったいないです。

関わりがなくなった後も、SNSやBLOGなどで内外の関係者が見守りやすい状況を作ることによって、味方の動機が維持され、力になりたいと思ってもらえます。

私も一度関わったプロジェクトはその後どうなったのか気になるので、進捗状況を気軽に確認できる場があると、今どんなことに取り組んでいるのか、どういう段階かが分かるので、何かプロジェクトが詰まっていることを知った時に、お手伝いしやすいなあと感じました。

実践⑤メンバーが変わっても「点検・記録」することでスムーズに進められる

お金の問題やメンバーの入れ替え、市場の変動などでなかなか思うように進まない時に再び始動すると始めのスピードや質に持っていきにくいことがあると思います。

しかし立ち止まってしまった今の時点の点検や記録を残しておいてきちんと共有することで、次の動きの精度・スピード・質を低下させることなく進めます。

おすすめはステップごとに気づき・感想を分けておくことです。より確認しやすくなると思います。

私は気づきや疑問などをメモせずに後で後悔することが多々あるので、毎日帰る前にメモをするなど習慣付けることが大事なのではと思いました。

グラレコを描いていて、この章の点検はプロジェクトの最後にするだけではなく、プロジェクトの節々に必要だと感じました。考えや気づきは声に出すだけでなく文字として起こすことで全員が確認することができるし、書くほうもニュアンスではなく具体的に考えることができます。また、少し立ち止まってしまった時に何をしていいかわからなくなりますが、記録や点検をするという行動があるだけで、メンタルもモチベーションも維持されるのではないか思いました。

1周目を完走した当事者が「主体者」となって、次のサイクルへ踏み出す

そしてまとめですが、プロジェクトを次に繋げるために「当事者」が「主体者」になって次のサイクルを踏み出す必要があります。

一連の工程を経験してきたことによって因果関係がイメージできるようになります。自分の行動と結果が繋がった時にようやく「当事者」から「主体者」に意識が変わります。

そして2周目からが本番です!

目の経験を踏まえて、次は「何のために何をするか」が意識できるようになります。仮説をブラッシュアップするのもよし、経験を元に新たな仮説を立てるのも良しです。

そして経験知を得たことで次が見えてきます。1目と違い2目は観察の時点で必要な情報がわかってきます。それは経験知を蓄えたということです。その後のプロセスも「なぜこの工程が必要か」を身をもって理解しているため、力強く取り組みのサイクルを回せる一員になります。

主体者となった人たちは、デザイナーがいなくなった後も1目の経験知があることで、立ち止まらずに次へつなげられる動機が形成されるということです。

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