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Grass Class | 2018 | 4月 | 19

印刷に必要な解像度とピクセルサイズ

印刷原稿を作成する際の画像解像度

画像解像度は、印刷機のスクリーン線数の2倍を目安に設定します。
通常のオフセット印刷物のスクリーン線数は175線(lpi)ですので、350ppiの解像度で作成して350dpiで印刷する印刷物を標準と考えてください。(ただし、最近は210線、280線の場合も増えています。A4サイズのチラシなら420ppiで作成するようにしておいても良いでしょう。)

目的別適正解像度

目的線数(lpi)適正画像解像度
新聞(モノクロ)85線170 ppi
新聞(カラー)100線200 ppi
オフセット印刷175線350 ppi
オフセット印刷210線420 ppi
高精細印刷(写真集など)200線以上400 ppi 以上
グラビア印刷(凹版印刷)200線以上400 ppi 以上
モノクロ2諧調印刷線数に関わらず600 ppi 〜 1200 ppi

ポスターや看板など、ある程度離れた距離で見る印刷物については、大きさと距離によって上記よりも低い解像度で制作しても構いません。
例えば、B3サイズの中吊り広告なら300ppi、B2サイズの屋外用ポスターなら200〜250ppiでも、近くで見ないのであれば「粗いなぁ」とは思われないでしょう。ただし、同じB2ポスターでも個人の部屋の中に貼って見てもらいたい場合は300〜350ppiで制作する方が良いでしょう。

また、B2サイズで制作した版下を使用してB1サイズでポスターを制作するような場合もあります。B1サイズで印刷された場合に250ppiくらい欲しいと考えるのであれば、B2サイズでも350ppiの画像を用意した方が良いですが、B1で180ppiでOKならB2で250ppiで制作してもOKです。

どの程度の解像度のものを用意するかは、目的と使われ方によって異なります。
この授業では、最終的にはA2サイズやB2サイズのポスターを制作しますので、イラストレーションのスキャン時にはA4+塗り足しサイズ(216×303mm)で420ppiを目処にして制作しておいてください。写真はそのカメラで撮影できる最も大きいサイズのJPGとRawデータの両方で撮影します。

Photoshopで新規作成する場合の設定の方法

Photoshopで新規画像を制作する場合、幅と高さと解像度を設定できます。
プリセットを「日本標準用紙」にしてサイズを選択すると仕上がりサイズが示されますが、これは塗り足し分の3mmを含んでいませんので注意してください。幅と高さに6mmずつを加え、解像度を420pixel/inchに設定してスタートしてください。

  ▼印刷用の塗り足し分を含まない設定:使用しない

  ▼印刷用の塗り足し分を含んだ設定:こちらを使用する

スキャンする際のピクセルサイズ

手描きで制作したイラストをスキャンする場合のピクセルサイズの参考例を下記に示します。
仕上がりサイズ+各辺3mmずつの塗り足し分を加えています。

仕上がりサイズ制作サイズ解像度ピクセル数
A4(210 × 297 mm)216 × 303 mm420 ppi3572 × 5010 pixel
A2(420 × 594 mm)426 × 600 mm315 ppi5283 × 7367 pixel
A2(420 × 594 mm)426 × 600 mm263 ppi4411 × 6150 pixel
B2(515 × 728 mm)521 × 734 mm263 ppi5365 × 7600 pixel
B2(515 × 728 mm)521 × 734 mm210 ppi4307 × 6069 pixel

上記は、チラシやポスターの画面全体にイラストを使用する場合のサイズです。
イラストを部分的にしか使用しないのであれば、仕上がり時に使用するサイズを指定して、解像度を(A4用なら350ppi以上、A2用なら250以上、B2用なら200以上を目安に)設定してスキャンしてください。

ただし、ラフなイラストを使用するのであれば、上記の限りではありません。制作したイラストの雰囲気に合わせる方が良いので、使用したソフトが対応している解像度の上限が上記より低い場合は無理に解像度を上げる必要はありません。

背景画像をクリッピングして仕上がりサイズで作業する

アートワークの制作中は、読み込んだ背景画像を仕上がりサイズにクリッピングしておくと、文字配置などのバランスを確認しやすくなります。

  1. クリッピングしたい画像のあるレイヤーを選択します。
  2. 長方形ツールを選択して、仕上がりサイズのパスを作成します。(線も塗りも透明にしてからアートボードの左上隅をクリックするとわかりやすいです。)
  3. メニューパレットか変型パレットで、新しいパスの左上基準点をx:0,y:0に設定してから、パスとクリップしたい画像の両方を選択します。
  4. 「オブジェクト」メニューから「クリッピングマスク」を作成してください。

ジャストサイズの背景上で、テキストや画像のバランスを確認しながらレイアウト作業を進めましょう。

クリッピングサイズを変更して画像塗り足し分を表示させる

印刷用の版下には、天地左右それぞれ3mmずつの塗り足し分が必要です。(背景に使用したい画像は、仕上がりサイズよりも、少なくとも縦6mm、横6mmずつ大きく制作しておく必要があります。)

作業中は仕上がりサイズにクリッピングしておく方がバランスを確認しやすいのですが、印刷版下として提出する際には、塗り足し分を含めたサイズに設定し直しましょう。

  1. ジャストサイズに設定していた背景画像のレイヤーを開いて、グループの中から、クリッピングマスクのみを選択します。
  2. 変型パレットで、パスの基準点を中央に設定します。
  3. 横幅と高さをそれぞれ6mmずつ大きくします。
  4. これで天地左右にそれぞれ3mmずつの塗り足し分を再表示させることができました。

アートボードサイズを変更してトンボも含めて出力する

大学のプリンタでは、フチなし印刷ができません。出力した作品を提出する場合は、アートボードのサイズを仕上がりサイズよりも一回り大きく変更してから出力しましょう。

仕上がり寸法がA4(297×210mm)の場合はA3(420×297mm)の用紙に、
仕上がり寸法がA3(420×297mm)の場合はA3ノビ(329×483mm*)の用紙に出力してから、
トンボ(トリムマーク)の内側の線でカットして提出してください。

*A3ノビは規格サイズではありませんので、メーカーによって若干サイズが異なります。エプソンのA3ノビ用紙は329×483mmのものが多いので上記のように記しました。A3より少し大きく、トンボを含めて印刷できるサイズの紙だと覚えておいてください。

A3ノビよりも大きいサイズを出力するには大型プリンタを使用します。その場合、ロール紙に対してどの向きで出力すると良いかをよく考えてから出力しましょう。大型出力のライセンスを持っていない場合、各領域の助手または領域アシスタント、ライセンスを持っている友人に依頼して出力してください。

アートボードの大きさは2つの方法で変更できます。

コントロールバーでの変更

  1. ツールパレットでアートボードを選択肢、変更したいアートボードを選びます。
  2. コントロールバーでリサイズの基準点を中央に設定します。
  3. 変更したいサイズを入力します。

アートボードパレットからの変更

  1. アートボードパレットで、変更したいアートボードのアイコンをクリックします。
  2. リサイズの基準点を中央に設定します。
  3. 変更したいサイズを入力します。

PCの画面が小さい場合はコントロールバーに全ての項目が表示されないので、アートボードパレットを使う方が良いようです。