謹賀新年

130101_年賀状A

あけましておめでとうございます。
今年の目標は、<楽しく>デザインすることです。

デザイナーとして。
ここ数年、仕事に関しては何となく迷いがあって今ひとつ乗りきれなかった部分があったのですが、昨年末頃からいろいろ考えた結果、健康関連サービスに関して、初心に帰って仕切り直すくらいの気持ちで取り組みたいと思うようになりました。いろんな制約に関してちょっと面倒に感じてきていたのかもしれません。自分の中での制約は一旦取り外さないと。

教員として。
学生の皆さんに「デザインって楽しい!」と感じてもらえるように、私自身も「楽しく」デザインしようと思います。

というわけで、今年は賀状2つ作りました。

130101_年賀状B

今年もよろしくお願い致します。

VOC反省会

夕方から西宮でVivava Opera Companyのオペラ「ラダミスト」の反省会と次年度「ロデリンダ」のスタッフ会議。
財政状況から今年で最後かと思っていましたが、来年もぎりぎり継続できるようです。
台風の中、「ラダミスト」にお越しいただいた皆様に感謝!

ヘンデル作曲オペラ「ロデリンダ」の公演は、2013年9月15日(日)アイフォニックホールで行うことに決定しました。

2012-10-21 20.19.11

2012-10-21 20.19.13

UX Kanazawa Vol.4に行ってきました

愛読中のブログ[could]を書かれている長谷川恭久さんが講師ということと、今週のメディアデザイン演習6の内容がペーパープロトタイプの制作ということもあって、金沢まで日帰りで UX Kanazawa Vol.4に参加してきました。

ペーパープロトタイプについては、長谷川さんのサイトの「紙プロトタイピングから始まる問題解決への議論」のppt資料に詳しく紹介されています。

実際、これまでの仕事でも様々なタイプのプロトタイプを制作してきたのでそれ自体全く抵抗はないのですが、グループ内でのシナリオのまとめ方は結構難しいと感じました。これは、学生にやってもらう時も同様で、調査分析ステップを共有しないでシナリオを書く場合、各自の経験の中で問題と感じたり解決アイデアを持っている箇所がそれぞれ異なるからなんだろうなぁ。ワークショップは時間も限られているので、落としどころをピンポイントで見つけることができるかどうかが(実際の仕事としてそれでよいかどうかとは別にして)その場なりのテクニックとしては「あり」なんだとも思うけれど、今回はちょっと「そもそも論」的なところでひっかかってしまってあまり前に進めなかった感じ。

とは言え、やはり要件定義とプライオリティ付けはUI開発のプロセスとしては核になる部分だから、初対面のお二人とここで議論できたこと自体はワークショップとしての収穫でした。
あと、私は自分の中での結論から逆算しすぎる癖があるかも…というところも見つけられたので、これは素直に反省しなくてはね。もうちょっと素直な体験観察からシナリオ書けば良かった。いや、これは本当に当たり前のことだし、通常の仕事ではそうしているつもりではあるのだけれど。

現場で制作したシナリオはあまりにも文字が汚かったのでちょっとだけ直したものが下記。
UXK-1

ワークショップの後半はペーパープロトタイプの制作。他のチームは皆で検討して誰か1人がまとめて画面を描かれていたところが多かったけれど、私のチームはミニミニスケッチでアイデアを展開しながら全体仕様をざっくりと話合った後、1〜2画面ずつ分担して制作しました。それをまとめたのが下記。
UXK-2

会場の様子はいちがみさんがUX KanazawaのFBページにまとめて下さいましたが、プレゼンはこんな感じ。ここは同じ会社のデザイナーチームで、とても良くまとまっていました。
UXK-3

参加されていた皆さんの職種はいろいろでしたが、それぞれプロだということもあって、座学を含めて3時間半でここまで出来るんだということも実感。スピード感はやはり必要。


シナリオをグループワークで制作することの意味や難しさについては、直接長谷川さんにお聞きすることができました。「個人でやってもらった方が効率ははるかに良いんだけど、考え方やアプローチが千差万別であることに気づいてもらうことの方がワークショップとしては大切だと思っている。」とのことで、それは確かにそうだなぁと納得。
ただ、授業では自分で考えた全体の流れのなかで納得してプライオリティを付けることができるよう、シナリオもペーパープロトタイプもまずは個人で制作してもらって、各段階で他の人からの評価を受けるという方法で行こうと思います。

そのほかにもいろいろと気になっていたことについて、懇親会で様々な立場の方とお話しさせていただくことができて、とても参考になりました。中でも、

  • エンジニアの我々もUXデザインにしっかり参加しようとし始めている。

というPFUの松山さんの言葉や、

  • デザインには正解はない、もしくは、デザインには正解に至る(かもしれない)方向は無数にある。だからこそプロトを作って共有する。
  • デザイナーはカンプだけではなく、もっと途中段階のものを開示する勇気を持って欲しい。
  • マルチディバイスやタッチディバイスに対応するノウハウを我々はまだ持っていない。
  • デザイナーフレンドリーなプロト制作ツールがたくさんリリースされ始めている

という長谷川さんの言葉が特に印象に残りました。

3ヶ月×4手帳が…!

1月に「3ヶ月×4手帳が欲しい」というエントリーを書いたのだけど、なんと、その日記を見ていた卒業生Iさんがオープンキャンパスの時に届けてくれた。

3×4手帳

これ、全部手作り。自宅のプリンタで印刷して、糸綴じで製本した上製本。世界に1セットしかない4冊。

3×4手帳

しかも、手作りの箱入り!タイトルはホットスタンプ風の手描きでシルバーとゴールド。

3×4手帳

Iさん、ありがとう!
こんな貴重な手帳、とても使えないと思ったんだけど、やっぱり使ってこその手帳だから、使わせていただきますね。
ほぼ日のWeeksに書いてた予定、ほぼ写し終わりました。
使った感想はまた改めて。

Sunny Sunny Ann!

ギャラリーアンテナに山本美希さんの個展を見に行ってきました。
主人公が結構ワイルドで、作者がまだ学生だとは思えない。
紹介してくださった方が「ちょっとロードムービーみたいな感じ。」とおっしゃっていたのだけど、展示もそんな感じでとても面白かった。

山本美希さん展覧会

山本美希さんの展覧会

YouTubeにも動画が置いてあります。

Sunny Sunny Ann!』『爆弾にリボン

何故か1ページ分スタンプになっていたので、自分で押してお持ち帰りしてきました。こういうちょっと体験できる展示っていいな。少し時間をかけて読んだ痕跡を残すみたいな作業。

山本美希さんの展覧会

ギャラリー・アンテナは五条堀川の古いビルの2階にあって、基本土日祝のみオープンで平日は予約制。隣の部屋も…というか、住んでる人のかなりの割合がアトリエにしてるのかな?という感じのちょっと不思議な場所でした。

ギャラリーアンテナ

ギャラリー・アンテナ

京町家ゼミ合宿

昨年に引き続きリンク・コミュニティデザイン研究所の由井真波さんと山本みちさんに講師をお願いして、京町家「庵」(http://www.kyoto-machiya.com)の西押小路町町家でゼミ合宿を行いました。

今年の講義のタイトルは、<町家で車座講座「実録!コミュニティデザイン」>。

京町家合宿

京町家合宿

京町家合宿

京町家合宿

京町家合宿

特別ゲストとして、横浜の情報デザインフォーラムでお会いしたご縁で、関口昌幸さんにお越しいただきました。関口さんは横浜市制作局にお勤めで、行政の立場から地域と関わる様々なお仕事に携わっていらっしゃいます。コミュニティ・デザインの現場で活動されている同士、意気投合されていたようです。

由井さん、山本さん、関口さん、デザインの可能性やデザインの意味の広がりを伝えてくださってありがとうございました。それぞれの場から、そこにある力を発見して引き出していくデザインという手法に対して、ひとつひとつのエピソードが全て学生たちの心に響いてくれたのではないかと思います。

 

HCD-Netサロン

夕方からHCD-Netサロンに参加してきました。

このイベントは人間中心設計推進機構(Human Centered Design Organization)の主催で行われるもので、今回が25回目。京都工芸繊維大学を会場に開催される時にはできるだけ参加しています。

HCD-Netサロン

今年のテーマは「インタラクションとユーザーエクスペリエンス」。
まずは4氏によるテーマに沿った話題提供から。

  1. 「インタラクションとUX」山崎和彦氏(千葉工大)
    • 時間軸・環境軸・感覚軸の上で展開される無数のインタラクションが人間の体験を構成していく。
    • エドワード・タフテの「虫の一生」、「Napoleon’s March to Moscow」
  2. 「コンセントにおけるUXの事例」長谷川敦士氏(コンセント)
    • UXプロジェクトを「サービス・デザイン」「アクティビティ・デザイン」「インタラクション・デザイン」の3段階のレイヤーに分けて考えている
    • 「サービス・デザイン」のプロジェクト・パターンとしては「エスノグラフィ調査」「分析・価値抽出」「サービス・プランニング」の3ステップを意識しているが、プロジェクト毎にそれぞれ最もふさわしい手法を選んで対応している。ex.)分析・価値抽出:ワークショップによる価値抽出・価値マップ・ジャーニーマップ…
  3. 「NECにおけるUCDとUXの事例」河野泉氏(NEC)
    • ペルソナ作り込みとニーズ分析を徹底的に活用したプロジェクター開発の事例
      レンズキャップ→レンズシャッターへ
  4. 「インタラクションとUX」八田晃氏(ソフトデバイス)
    • 情報構造の構築が大切だった時代 ≫ 機能・構造 ≫ 頭で理解する
      ↓ クラウド環境が進み、アプリが小さくなり、受け取り口がスマートになった
      大きく手続きして小さく受け取る時代 ≫ 存在・アンビエンス ≫ 腹落ちする
    • プロセスをできるだけ軽くして、デザイナー自身が体験・観察しながら発見を組み込んでモデリングできるようにLABを作った。(自由度の高いプロジェクション設備によって、観察しながらラフに素早くモデリングする)
    • インタラクションデザインには、ディテールよりもメッセージングが大切

今回最も気になったのは、八田氏の「小さく受け取る時代」という言葉。すごく言えてる。。。検索ワードを打ち込めば、違いが判別できる程度のコンパクトなサイズにまとめられたリストが表示される。ソーシャルメディアのタイムラインには、大きな文脈から小さく切り取られ・引用されたテキストや画像や動画がサラサラと流れていく。それらの小さな切片に反応してリンクを辿ったり、流れゆく同質の切片量が急に増えたことに驚いて注目記事を知る。(流行とはよく言ったものです。。。)

情報は、対象ではなくて環境になっているのだ。だから、受信装置としては、理解するよりずっと前に、雰囲気を感じとることのできるインタフェースの手法が求められている。そして、操作装置としては、常に同じ形のどっしりと安定した大きな操作卓ではなく、小さな切片にふさわしく、切片への反応に最も適したコンパクトで透明なできるだけ近くに置くことのできる小さなモジュールが求められている。・・のだ、多分。

八田氏の話題は毎年とても含蓄が深くて、理解するのに時間がかかる言葉が多い。「ディテールよりもメッセージングが大切」という言葉の意味、何となく想像はできるのだけれど、まだ自分の言葉に上手く落とせないので、今度お会いしたときに質問してみようと思っています。

 

その後、パネル発表とディスカッション。

いつもなら発表を見ながら発表者の方々とお話しするのが楽しみな時間なのですが、今回は、年明けのブログにも書いたように「アウトプットする年」にしたいと考えていたので、ちょっと勇気を出して「ヒューマンインタフェース授業事例報告」をパネル発表してきました。

内容は昨年の紀要に掲載したものとほぼ同じですが、進級展の時のデモも持って行って紹介。他大学で情報デザインを教えていらっしゃる先生方や学生さんに興味を持っていただけたようで、いろいろお話できました。

私のパネルはこんな感じ▼

HCD-Netサロン

HCD-Netサロン

 

会場は、左右と後ろの壁面を使ってパネル展示。展示内容を一通り自己紹介した後で、興味のあるパネルを見ながらパネリストとディスカッションしていく形です。

HCD-Netサロン

HCD-Netサロン


正面には飲み物や軽食がビュッフェスタイルで用意されています。様々な企業や大学のデザイナーと気さくに会話できるこの雰囲気がとても好きです。今年はパネリストだったので他の展示がほとんど見れなかったのが残念でした。

HCD-Netサロン

 

大きすぎる…続き

そして…開き方も無駄に大きいのだった。

眼鏡ケース

大きすぎる。

年末に購入した眼鏡ができあがったので引き取りに行ってきました。

ケース見てびっくり。購入時にはケース見てませんでしたから。

眼鏡ケース

形もエイリアンみたいだし。何より大きい。

眼鏡ケース

どれだけ大きいかというと。。。

眼鏡ケース

左が新しい眼鏡ケース、中央が普通のもの。右はこれまで嵩張るなぁ…と思っていたタイプ。
眼鏡とヘルメットを一緒に買ってきてしまったような気分。
何でこんなに大きくなっちゃったんだろう?

眼鏡ケース

3ヶ月×4手帳が欲しい

手帳については毎年思うのだけど、できれば3ヶ月程度のブロックで差し替えながら使いたい。せめて半年単位での差し替えがしたい。
過去の方が長くなって、未来がどんどん短くなっちゃった手帳って、使い勝手からいうとあまり良くないと思うのですよ。1月始まりの手帳だと、12月に入ると先の予定がほとんど書き込めなくて何だか記入モチベーションが下がる。(ほぼ日手帳だと月間予定ページになら3月まで書けるけど、これはこれで後で次の年の手帳に書き写すのが面倒だったり…)

記入モチベーションなんて上がろうと下がろうと予定は予定なので本来そんなこと関係ないはずなんだけど…。

手帳